映画「Arc アーク」

映画「Arc アーク」を鑑賞しました。

この映画は、SF作家ケン・リュウの短編集「もののあはれ」所収の「円弧(アーク)」を実写映画化。
不老不死が現実となった近未来を舞台に、人類で初めて永遠の命を得た女性をめぐる物語が展開する作品。

ストーリーの舞台は近未来。
放浪生活を送っていたリナ(芳根京子)は人生の師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、遺体を生前の姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する「ボディワークス」という仕事に就く。
一方、エマの弟で科学者の天音(岡田将生)は、この技術を発展させた不老不死の研究に打ち込んでいた。
30歳になったリナは不老不死の処置を受け、人類で初めて永遠の命を得る。やがて、永遠の生が普通となった世界は人類を二分し、混乱と変化をもたらしていく。

永遠の命を得た女性が年齢を重ねても若さを保ち続ける。
まさにSFの世界ですが、もし、不老不死を手に入れた人間が、どんな生活を送っていくのかを見て見たくて鑑賞してみる事にしました。

産んだばかりの子を病院に残して出奔したリナは、後に師となるエマと出会い、プラスティネーション(遺体を生きているかのような姿で保存する技術)を学んでいきます。
その方法論を応用し、老いと死を過去のものとする。

そしてリナはエマの弟である天音と結婚。
エマの反対を押し切り、天音とともに終わらない人生を歩んでいこうとします。

詳細を書くのはここまでにしますが、現実離れした設定の中で、いろいろな事を考えさせられる映画でした。
若さを保ったまま年を重ねていくリナ。
しかし、周囲は日々変化していく。
リナを取り巻く環境も変化して、それぞれの人生を歩んでいく姿に、人にはそれぞれ自分の世界があるのだという事を感じ取ります。

途中から白黒映像に変わっていったのも印象に残るシーンでした。
小豆島の景色も綺麗でしたね。
10年前に鑑賞した「八日目の蝉」にも出て来る場所もありました。

不老不死を得たという流れでしたが、結局のところ、不老の薬を定期的に接種していないと老いは避けられないということみたいですね。
最後にシーンで135歳のリナが登場しますが、老いた姿を倍賞千恵子さんにバトンタッチされていました。
芳根京子の演技も良かったけど、倍賞千恵子さんの演技も短いシーンながら良かったですね。

人も動物も、いろいろな事を経験して死んでいく。
それが生命の流れという事なのだと思います。
自分も、もう若くはないので、この映画を観て不老不死を手にしたらどうなるのだろうかと思いました。

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