映画「おもいで写眞」

映画「おもいで写眞」を鑑賞しました。

この映画は、熊澤尚人監督が自身の小説を映画化。
東京で挫折し祖母の死をきっかけに故郷に戻った女性が、遺影写真を撮る仕事を通じさまざまな境遇の人々と交流していく作品。

ストーリーは、仕事をクビになり失意に沈む音更結子(深川麻衣)は、祖母が亡くなったことを受けて帰郷する。
母の代わりに自分を育ててくれた祖母を孤独に死なせてしまったと悔やむ中、幼なじみの星野一郎(高良健吾)から老人を相手にした遺影撮影の仕事に誘われる。
当初は老人たちに敬遠されるが、一人で暮らす山岸和子(吉行和子)との出会いを機に、結子は単なる遺影ではなくそれぞれの思い出を写し出す写真を撮るようになっていく。

富山県を舞台にした映画。
東京で夢が叶わず、祖母が亡くなった事を機に富山へ帰郷。
そんな中で、幼馴染から声をかけられた高齢者に向けての思い出を写真にするアルバイト。
嫌々ながら始めた写真撮影でしたが、団地の高齢者と触れ合っていく度にやりがいを感じていくようになります。

撮影を重ねるごとに繰り返される、祖母から聞かされた母との思い出。
一郎と交際したいた時の思い出。
写真撮影のアルバイトと掛け持ちする漁港での仕事ぶり。
富山に帰郷した事で、結子自身の心も成長していく姿を拝見できます。

被写体となった高齢者たちにも1人1人物語があるのも印象的。
中でも妻を捨てて別の女のもとにいった柏葉(古谷一行)とのエピソード。
自分の母親と似た行動を取っていたので、結子も彼を許す事が出来なかったが、それでも何とか思い出写真作りに協力しようとします。

そして、柏葉が妻の写真を結子に3枚見せますが、その3枚の写真に隠された共通点が手話。
手話を勉強していた結子は、その3枚の写真に込められた手話の意味を知ります。
こういう話も、何だかホロリとさせられてしまいます。

地味な内容でしたが、観て良かったと思える作品でした。
朝ドラでも聞かれた富山弁を、この映画でも聞かれる事が出来ます。
主演の深川麻衣をはじめとする出演者たちも良かったです。

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