映画「青くて痛くて脆い」

映画「青くて痛くて脆い」を鑑賞しました。

この映画は、「君の膵臓をたべたい」を書いたベストセラー作家・住野よるの小説を映画化した青春サスペンス。
大事な相棒と居場所を取り上げられた青年が、負のパワー全開で復讐に燃える様子を活写する作品。

ストーリーは、大学生の田端楓(吉沢亮)は人との付き合いが下手で、秋好寿乃(杉咲花)は無遠慮な発言で周りから浮いていた。
お互いひとりぼっちの二人は世界を救うというとんでもない目標を合言葉に秘密結社サークル“モアイ”を結成するが、秋好が「この世界」から忽然と姿を消す。
そしてモアイは、彼女がいなくなってからただの就活サークルに変貌する。

一瞬、「半分、青い」が頭をよぎるようなタイトル。
原作も面白いと噂なので、原作未読ではありますが、劇場鑑賞してみる事にしました。

自己主張の強い女子と、人付き合いが上手くない男子。
「君の膵臓をたべたい」と似たようなキャラ設定ですが、ストーリーとしては全くの別物。

話は大学入学直後から始まるが、田端楓は大学生になっても他人と距離を置き、秋好寿乃は授業中に場違いな質問をするなど、言ってしまえば空気が読めない人。
他人から見れば2人とも「青い」、「痛い」存在。
冒頭のシーンでは「脆い」部分は描かれず。
その「脆い」部分は3年後に時を移してから描かていましたね。
人間なんて大人になっても「脆い」のだなと、3年後の楓だったり「モアイ」を見て思いました。

シネコンで飾られていた本作のポスターの左端に書かれていた「彼女は死んだー僕は忘れない」。
秋好がモアイの代表として登場してきた時は呆気に取られてしまい、「死んだ」のではなかったのかとツッコミを入れたくなりました。
一緒にモアイを立ち上げた時の彼女が、あの時の彼女ではないという意味なのですね。

全体的なストーリーを見ると、やはり楓の幼さというかガキっぽさが目につきました。
秋好と一緒に立ち上げた「モアイ」が、自分の思い描いていたものと違う形で規模が大きくなっていた事に絶望して、1人で「モアイ」を辞めていき、まるで逆恨みであるかのように「モアイ」を潰そうと友人を巻き込もうとする。

その友人の前川董介(岡山天音)も彼の行動に疑問を抱くようになり、最後は楓が1人で暴走してしまう。
確かに個人情報が勝手に流用されていたのは良くないが、それを、いきなりネットに晒してしまうのは如何なものでしょうか?
流用元が誰なのか分かっているのだから、そっちに抗議するのは先だったのではと思います。

この作品において共感できるセリフの1つだったのが「世界を変えたい」。
おそらく多くの人が1度は思った事ではないかと思いますし、今でも持っている人はいるでしょう。

世界を変えていくには、まず自分が変わらないといけないし、周囲の環境をも変えないといけないでしょう。
そうやって、徐々に規模を大きくしていく事で「世界」が見えてくるわけですから。
でも、世界って人が何もしなくても勝手に変わっていくものだと思いますよ(汗)

この記事へのコメント

2020年09月21日 23:22
そうそう、世界って勝手に変わっていくんですよね。
むしろ自分が変わっていかなければ、世界に取り残されてしまう。
その辺りが楓も秋好も分からなかったのでしょうね。
まぁ大学生になっても、所詮は子供ですよ。
自分が20歳ころもそうでしたもん。
FREE TIME
2020年09月22日 23:56
 >にゃむばななさん
まだ大学生って言ったら、社会人と違って大人になりきれない世代ですね。
自分が変わろうとしなかった楓や秋好が、世界を変えられるというのは難しい事なのだと思いました。