映画「泣くな赤鬼」

映画「泣くな赤鬼」を鑑賞しました。

この映画は、作家・重松清の短編集「せんせい。」に収められた一編を原作にしたヒューマンドラマ。
高校野球部の監督だった教師と教え子の再会を描く作品。

ストーリーは、城南工業野球部の監督を務め、鬼のように厳しい指導と陽に焼けた赤い顔から赤鬼先生の異名を持つ小渕隆(堤真一)は、甲子園出場目前まで部を導くが、惜しくもかなわなかった。
それから10年、小渕は50代になり野球への情熱も衰えていた。ある日病院を訪れた彼は、教え子だった斎藤智之(柳楽優弥)と再会する。
そこで、野球のセンスに恵まれながらも高校を中退した彼が結婚し家庭を築いている一方、末期ガンで余命半年だと知る。

高校野球を題材にした作品。
自分も高校時代は野球をやっていたので、こういう映画が公開されているとなると、どうしても観たくなってしまいます。

かつて強豪校の鬼監督だった小渕こと赤鬼は、今では進学校に異動して練習も傍目で観ているだけ。
公立高校の教員には異動が付き物ですからね。
城南工業では部員は坊主だったのに、西高では長髪だったりと、この辺りからも環境の違いを感じてしまいますね。

教え子だった斎藤智之ことゴルゴはセンスはあるけど、根性がなく、試合中にも自分勝手なプレーをして小渕を怒らせたりする事がしばしば。
それでも、赤鬼はゴルゴに期待していて奮起を促そうと、同学年の和田をサードにコンバートさせるが、結果的には、これが仇となってしまいます。
結局、壁を乗り越えられなかったゴルゴは部を辞め、学校をも辞めてしまい、一方の和田は努力の甲斐あってサードのレギュラーを獲得するが、大事な試合でミスをして甲子園を逃してしまいます。

赤鬼は大人になった和田(竜星涼)と久しぶりに対面するが、そんな和田は小渕に「僕たちは先生の夢のコマに過ぎなかった」と言い放つ。
彼は彼で高校在学中は苦しんでいたようですね。

赤鬼とゴルゴが久しぶりにノックを受けるシーン。
高校時代に埋められなかった穴を埋めようとするゴルゴの必死さが伝わったし、赤鬼もあえて病人だからという事で優しい打球は打たずに容赦なく取れないところに打つ姿が印象的でした。

ゴルゴの死後、これまで見ているだけだった西高の部員達に自らノックを打つ姿にも、どこか惹かれました。
そして、赤鬼のノックを必至で受ける西高の部員達にも。
「出ると1回戦負け」などと言っていた進学校の部員が、どこまで伸びるのか、この後の続きも見たくなりましたよ。

上映が終わった後で気になった事がありました。
それは、小渕の胃の状態は大丈夫だったのかと言う事。
冒頭で、あれだけ辛そうにしていたのにね・・・。


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2011-06-26
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この記事へのコメント

2019年06月28日 00:01
甲子園に行けない高校の方が多いからこそ、こういうドラマは日本中にあるはずなんですよね。
だからこそ、どこにでもあるドラマだけど、どこにでもあるドラマとしては描いて欲しくなかったです。
もっとこの2人の特別な絆が見たかったですね。
2019年06月28日 20:18
 >にゃむばななさん
確かに2人の特別な絆が見たかったですね。
でも、余命わずかなゴルゴとノックをするシーンは、在学中にはなかった絆が生まれたようなものを感じました。

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