映画「シェイプ・オブ・ウォーター」

映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を鑑賞しました。

この映画は、ギレルモ・デル・トロ監督が異種間の愛を描き、第74回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いたファンタジー。
米ソ冷戦下のアメリカを舞台に、声を出せない女性が不思議な生き物と心を通わせる作品。

ストーリーは、1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)は、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と共に秘密の実験を目撃する。
アマゾンで崇められていたという、人間ではない「彼」の特異な姿に心惹かれた彼女は、こっそり「彼」に会いにいくようになる。
ところが「彼」は、もうすぐ実験の犠牲になることが決まっていた。

今月開かれたアカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した作品。
当初は鑑賞予定になかったのですが、アカデミー賞受賞作品という事で鑑賞してみる事にしました。

声が出せない女性と水の化身である生物が言葉を介さぬ心の触れ合いを通して惹かれあっていくストーリーというべきか。
人間と未知の生物との愛なんて荒唐無稽な話ではありますが、実際に鑑賞してみると、どのようにしてイライザが半身半魚の男に惹かれていったのかを確り描かれていたと思います。

また、この映画では幻想的な風景にも目を奪われました。
色、光、音楽、繊細な感情描写、そして水。
見えるものや聞こえるものを繊細に操って、何だか観ていて魔法をかけているような感覚でした。

一方で、その未知の生物を巡って醜い争いが繰り広げられていた事も見逃せません。
中でも男に指をちぎられたストリックランド(マイケル・シャノン)の自己中心的な性格と、力で他社をねじ伏せようとする態度は、まさに「悪役」。
この男にイライザを含め多くの人物が振り回されますが、現代にもこういう人物がアメリカにいますからね(大統領とか大統領とか・・・)。

逆にイライザに理解を持って協力してくれた人が多かった。
友人に協力したい、虐待されている者を助けてあげたい。
そういった人間が持っている優しさも確りと描かれていましたね。

ストーリー的には「美女と野獣」に似ているが、違いはというと男は人間に戻らないという事。(もともと人間ではないが・・・)
ラストでは水の中で2人が結ばれるようなシーンで終わりますが、これまで観た映画になかった愛情表現が印象に残りました。
アカデミー賞に輝いたのもわかる気がしましたよ。


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この記事へのコメント

2018年03月17日 23:48
ギレルモ・デル・トロは大人の心と子供の心を併せ持ったヲタク魂を忘れぬ映画人ですからね。
彼の才能が全て描かれた作品だったのではないでしょうか。
2018年03月18日 10:08
 >にゃむばななさん
ギレルモ・デル・トロ監督の事は、よくわかりませんが、独特な世界観を描いていましたね。
本当にアカデミー賞を取るにふさわしい作品だったと思います。

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