映画「ソロモンの偽証 後篇・裁判」
映画「ソロモンの偽証 後篇・裁判」を鑑賞しました。
この映画は、宮部みゆきのミステリー巨編を映画化した「ソロモンの偽証」の後編。
男子生徒の転落死により動揺が広がる中学校内で、生徒たちが自主的に行う校内裁判の様子を臨場感たっぷりに映し出す作品。
ストーリーは、被告人・大出俊次(清水尋也)の出廷拒否により校内裁判の開廷が危ぶまれる中、神原和彦(板垣瑞生)は大出の出廷に全力を尽くす。
同様に藤野涼子(藤野涼子)も浅井松子(富田望生)の死後、沈黙を続ける三宅樹理(石井杏奈)に証人として校内裁判に出廷するよう呼び掛ける。
涼子は柏木卓也(望月歩)が亡くなった晩、卓也の自宅に公衆電話から4回の電話があったと知り、そこから更なる事実が浮かび上がる。
前編から、およそ1ヶ月。
前編のラストがインパクト大きかっただけに、後編が尚更気になってしまいました。
柏木卓也の死をきっかけに、城東第三中学校を取り巻く環境が急変し、新たに1人の死者が出てしまう。
多くの謎を残したまま、藤野涼子と他校生である神原和彦(板垣瑞生)らの手によって、真相を明かす為に裁判を行う事になるわけです。
校内で裁判が行われたのは1991年8月15日から5日間。
あの松井秀喜や高橋由伸が高校球児として甲子園でプレーしている最中です(笑)
その5日間かけて行われた裁判で、1日目から4日目までは裁判そのものが中途半端な印象で、とても真相なんて見つかりそうにない流れでした。
しかし、最終日の5日目に一気に真相解明に至るとっておきの切り札が用意されていた。
最後の証人が、開廷時は秘密にされていたので、誰だがは予想つきましたが、いざ最後の証人が登場した時には、やはり驚きましたね。
そう考えると、鑑賞時の自分も、中学校の体育館内で裁判を傍聴していた感覚だったのでしょう(汗)
1日目から4日目までが中途半端に映ったのは、1日目の佐々木刑事(田畑智子)と2日目の元校長(小日向文世)の転落死後の対応の甘さ。
中途半端な気持ちで教師になった感じの森内先生(黒木華)。
生徒として証人として出廷した三宅(石井杏奈)の証言も曖昧で、挙句の果てには、その場から逃げだす始末。
そして被告人の大出(清水尋也)も、これまでやってきた悪行を神原に指摘され反論できず。
結局、柏木卓也の家に最後の電話をかけたとされる公衆電話の近くに住んでいる電気屋(津川雅彦)と、最後の証人の証言だけで充分ってオチでしたね。
さて、前編終了時に感じた一番の謎。
柏木卓也とはどういう人物だったのか?
結論から言うと、単なる臆病者でしたね。
涼子や神原には痛いところを突きながら、当の自分は現実から目を背け、人の考えにも同意しない。
ある意味、寂しく哀れな人でしたよ。
いろいろあった裁判でしたが、何で裁判になったのか。
その裁判を提案した人物が理由を説明するのですが、柏木卓也の転落死の真相がわかっただけでなく、これまで有耶無耶になっていた事も、この裁判を通じて次々と明るみになったのだから、裁判を行う意味はあったのだと思います。
厳しいオーディションを勝ち抜いた精鋭だけあって、生徒役はどの子も良かったですね。
この作品がデビュー作となった藤野涼子にとっても、本作の主人公と同じ名前にして臨んだだけに一気に名前が売れた事と思います。
ちなみに、今後も藤野涼子として芸能活動を続けていくのでしょうか?
そして、中学生役の子達を支えた俳優陣の存在も見逃せません。
前編のラストで強烈なインパクトを残した三宅ママ(永作博美)は後編でもキーパーソンになるかと思っていたけど、単なる親バカでしたね。
刑事でもある藤野涼子の父(佐々木蔵之介)や、教師側では唯一生徒の味方だった北尾先生(松重豊)も渋い存在でした♪
前・後篇と観終わったわけですが、最後は清々しく締めくくってくれましたね。
受験生にとって大事な夏休みに裁判を通じて真実を明かそうとした城東第三中の3年生達。
きっと一生モノの夏休みになったでしょう。
24年後に教師として母校に戻ってきた涼子(尾野真千子)が「友達になりました」とのセリフが、それを物語っていたように聞こえました。
この映画は、宮部みゆきのミステリー巨編を映画化した「ソロモンの偽証」の後編。
男子生徒の転落死により動揺が広がる中学校内で、生徒たちが自主的に行う校内裁判の様子を臨場感たっぷりに映し出す作品。
ストーリーは、被告人・大出俊次(清水尋也)の出廷拒否により校内裁判の開廷が危ぶまれる中、神原和彦(板垣瑞生)は大出の出廷に全力を尽くす。
同様に藤野涼子(藤野涼子)も浅井松子(富田望生)の死後、沈黙を続ける三宅樹理(石井杏奈)に証人として校内裁判に出廷するよう呼び掛ける。
涼子は柏木卓也(望月歩)が亡くなった晩、卓也の自宅に公衆電話から4回の電話があったと知り、そこから更なる事実が浮かび上がる。
前編から、およそ1ヶ月。
前編のラストがインパクト大きかっただけに、後編が尚更気になってしまいました。
柏木卓也の死をきっかけに、城東第三中学校を取り巻く環境が急変し、新たに1人の死者が出てしまう。
多くの謎を残したまま、藤野涼子と他校生である神原和彦(板垣瑞生)らの手によって、真相を明かす為に裁判を行う事になるわけです。
校内で裁判が行われたのは1991年8月15日から5日間。
あの松井秀喜や高橋由伸が高校球児として甲子園でプレーしている最中です(笑)
その5日間かけて行われた裁判で、1日目から4日目までは裁判そのものが中途半端な印象で、とても真相なんて見つかりそうにない流れでした。
しかし、最終日の5日目に一気に真相解明に至るとっておきの切り札が用意されていた。
最後の証人が、開廷時は秘密にされていたので、誰だがは予想つきましたが、いざ最後の証人が登場した時には、やはり驚きましたね。
そう考えると、鑑賞時の自分も、中学校の体育館内で裁判を傍聴していた感覚だったのでしょう(汗)
1日目から4日目までが中途半端に映ったのは、1日目の佐々木刑事(田畑智子)と2日目の元校長(小日向文世)の転落死後の対応の甘さ。
中途半端な気持ちで教師になった感じの森内先生(黒木華)。
生徒として証人として出廷した三宅(石井杏奈)の証言も曖昧で、挙句の果てには、その場から逃げだす始末。
そして被告人の大出(清水尋也)も、これまでやってきた悪行を神原に指摘され反論できず。
結局、柏木卓也の家に最後の電話をかけたとされる公衆電話の近くに住んでいる電気屋(津川雅彦)と、最後の証人の証言だけで充分ってオチでしたね。
さて、前編終了時に感じた一番の謎。
柏木卓也とはどういう人物だったのか?
結論から言うと、単なる臆病者でしたね。
涼子や神原には痛いところを突きながら、当の自分は現実から目を背け、人の考えにも同意しない。
ある意味、寂しく哀れな人でしたよ。
いろいろあった裁判でしたが、何で裁判になったのか。
その裁判を提案した人物が理由を説明するのですが、柏木卓也の転落死の真相がわかっただけでなく、これまで有耶無耶になっていた事も、この裁判を通じて次々と明るみになったのだから、裁判を行う意味はあったのだと思います。
厳しいオーディションを勝ち抜いた精鋭だけあって、生徒役はどの子も良かったですね。
この作品がデビュー作となった藤野涼子にとっても、本作の主人公と同じ名前にして臨んだだけに一気に名前が売れた事と思います。
ちなみに、今後も藤野涼子として芸能活動を続けていくのでしょうか?
そして、中学生役の子達を支えた俳優陣の存在も見逃せません。
前編のラストで強烈なインパクトを残した三宅ママ(永作博美)は後編でもキーパーソンになるかと思っていたけど、単なる親バカでしたね。
刑事でもある藤野涼子の父(佐々木蔵之介)や、教師側では唯一生徒の味方だった北尾先生(松重豊)も渋い存在でした♪
前・後篇と観終わったわけですが、最後は清々しく締めくくってくれましたね。
受験生にとって大事な夏休みに裁判を通じて真実を明かそうとした城東第三中の3年生達。
きっと一生モノの夏休みになったでしょう。
24年後に教師として母校に戻ってきた涼子(尾野真千子)が「友達になりました」とのセリフが、それを物語っていたように聞こえました。