映画「KANO ~1931海の向こうの甲子園~」

2月1日のファーストデーに、映画「KANO ~1931海の向こうの甲子園~」を鑑賞しました。

この映画は、日本統治下の1931年に台湾代表として見事甲子園出場を果たし、決勝まで進出した台南州立嘉義農林学校の実話を基に描いた作品。
民族の壁を越え、一丸となって戦う球児たちのひたむきさと純真さに心打たれる。

ストーリーは、1929年、日本統治下にあった台湾で、近藤(永瀬正敏)は弱小チーム嘉義農林野球部の新監督に就任する。
日本人、台湾育ちの漢人、台湾原住民の混成チームは新監督の導きでそれぞれの能力をフルに発揮し、猛特訓にも必死で食らいついていく。
それまで連敗続きだったチームは少しずつ成長を遂げ、部員たちは甲子園を夢見るようになる。

「バンクーバーの朝日」「アゲイン 28年目の甲子園」に続く年末年始の野球映画第3弾(笑)
上映時間が3時間超と聞いて、当初は鑑賞予定になかったのですが、NHKの「ニュースウォッチ9」で、この映画に関する特集を視聴して、気持ちを切り替えて鑑賞する事にしました。

台湾が日本の統治下にあった時代。
そこから1931年に初出場を決めた日本人、台湾人(漢人)、台湾原住民による3つの民族から構成された嘉儀農林学校野球部。
1度も試合に勝った事のないチームが、愛媛からやって来た監督によって甲子園まで登り詰める姿はマンガみたいと思いつつも、惹きこまれる部分がありました。
他競技でも「スクールウォーズ」みたいな実例がありますからね。

近藤が就任した当初も勝てないチームだったが、近藤は部員の可能性を信じ徹底的に鍛える。
劇中内で近藤が酒の席で語った「蕃人は足が速い、漢人は打撃が強い、日本人は守備にたけている。こんな理想的なチームはどこにもない。」
こういう指導者がいると子供達もついてくるものなんですよね。

そして、甲子園でも嘉儀農林は快進撃を続けて、ついには決勝戦にまで進出する。
決勝戦の対戦相手は中京商。
現在は中京大中京として有名で、甲子園優勝回数11回を誇る超名門校です。
実は中京商も嘉儀農林同様に、この大会が初出場だったと劇中でも語られていて驚きました。
その決勝戦も実話に基づいた結果に終わりましたが、嘉儀農林が甲子園で準優勝したという実績は事実だし、今後も語り継がれていくでしょう。

嘉儀農林をはじめ、高校球児が甲子園でひたむきに戦うシーンは心打たれましたが、実況がオーバーで正直鬱陶しかった。
まるで今時の民放のアナウンサーみたいでしたね。
当時、あんな実況があったのかな?

部員を演じる役者の多くは野球経験者だけあって、練習や試合のシーンなどは、これまで観た野球映画の中でもダイナミックさを感じました。
中でもエース兼主将である呉明捷(ツァオ・ヨウニン)のライアン小川投手(ヤクルト)ばりの投球フォームが印象的でした。

3時間超の映画でしたが、それを感じさせない程に中身が濃い内容で、あっという間に時間が過ぎていきました。
「スポーツに国境はない」を証明してくれた嘉儀農林野球部。
しかし、エンドロールで流れる嘉儀農林野球部員のその後が流れましたが、部員の中に戦争に巻き込まれてしまった人がいて何とも言いようがありませんでした・・・。


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