映画「ツナグ」

映画「ツナグ」を鑑賞しました。

この映画は、死んだ者と生きる者の再会を仲介する使者・ツナグの見習いを努める高校生が、さまざまな依頼者の姿を目の当たりにして成長する姿を追う作品。

ストーリーは、生きている者が、もう一度だけ会いたいと強く願う、すでに亡くなってしまった者。
その再会の機会を設けることができる、「ツナグ」と呼ばれる使者の見習いをする高校生・歩美(松坂桃李)。
ガンで逝去した母(八千草薫)と会いたいという高慢な中年男・畠田(遠藤憲一)、けんかをしたまま事故死した親友・御園(大野いと)に尋ねたいことがある女子高生・嵐(橋本愛)など、さまざまな依頼人の願いをかなえる歩美。
だが、死んだ者と生きる者が再び出会ってはいけないのではないか、それで両者は救われるのだろうかと考えてしまう。

死者と生きている人が再会する。
この展開を聞いて、個人的には「黄泉がえり」に近いかと思いましたが、昨年に鑑賞した「ヒア アフター」に近かったのではないでしょうか。

ここで出てくる「ツナグ」とは、たった1度だけ死者と会わせてくれる案内人の事。
そのツナグについては、いくつかのルールがあります。
①依頼人が死者に会えるのは、生涯に1度、一人だけ。
②死者も、生者に会えるのは1度だけ。ただし死者側からの依頼は出来ない
③会えるのは月の出る夜。夜明けまでの限られた時間だけ

劇中内では3組の死者と生者が登場します。

3組の話の内容は、親子、親友、恋人と別々の関係をオムニバスで綴られた内容。
この3組の中で個人的に印象深いのが女子高生の親友同士のストーリー。
演劇部の発表会で社役の座を奪われ、親友である御園(大野いと)のケガを望んだ嵐(橋本愛)。
後日、御園は通学途中の交通事故で命を落としてしまう。

親友が事故死した後の嵐の複雑な内面を橋本愛が、よく演じていたと思います。
事故の原因は自分のせいなのか。誰にも言えないけど、本人には謝りたい。
そして、自分のした事を御園は知っているのか?
動揺、悔恨、そして恐怖と、嵐の間に揺れる不安定な気持ちが表情に出ていた。
別れてから歩美からの話を聞いた後での絶叫が、鑑賞中に耳にも頭にも響きました。

ツナグとして死んだ人と1度だけ会う事を実現させる歩美を演じた松坂桃李。
つい最近までNHKの「梅ちゃん先生」に出演していたのが記憶に新しいが、ノブとは違った1面を観る事が出来ました。
歩美の祖母役の樹木希林にしても、彼女独特の雰囲気が、現実離れしたストーリーでも実際に出来てしまいそうな気がしました(笑)

もし、ツナグが現世に実在していたとして、死んだ人に1度会う事が出来るとしたのなら、自分は誰に会いたいと思うだろうか。
ちょっとだけ真剣に考えてしまいました。


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2012-08-27
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