映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を鑑賞。

この映画は、2009年12月に発売されて以来、電子書籍を含め累計発行部数200万部を突破しているベストセラーを映画化した青春ストーリー。
ある弱小高校野球部の女子マネージャーが、ピーター・ドラッカーの名著「マネジメント」に感動し、ドラッカーの至言や理論を野球部の活動の中で実践していく作品。

ストーリーは、病床の親友である宮田夕紀(川口春奈)に代わり、甲子園の東京都予選であっさり一回戦で敗退した野球部のマネージャーをすることになった女子高生の川島みなみ(前田敦子)。
しかし、エースの浅野(瀬戸康史)をはじめ、部員の大半は練習をさぼって遊び放題。
途方に暮れたみなみは、マネージャーの仕事について書かれた本を探すことにするが、書店の人に勧められて買った本が実は会社経営に関する本だったが、その本から、みなみは野球部にも繋がっているのではないかと考える。

ベストセラー本で、4月にはNHKでアニメ化されていた作品。
AKBに興味はないけど、元高校球児として興味ある作品だったので、劇場鑑賞する事に。
いざ劇場に入ると、やはり高校生っぽい子など若い人が多かったですね。
親子連れもいたけど(爆)

ストーリー全体を振り返ると、野球部をマネジメントする展開は少なめで、どちらかというと部活動中心の青春ストーリー。
単純に青春ものを楽しむだけなら、それはそれで良かったのかも。

弱小高校の野球部が激戦の西東京を制した甲子園出場切符を掴むまでに至るのだが、私立の強豪高校がひしめく東京を都立高校が制するのは並大抵な事ではない。
実際に都立高校が甲子園に出場したのは、東東京も含めて過去3校(国立、城東・雪谷)のみ。
その激戦の東京にある、川島みなみが通う都立程久保高校がピーター・ドラッガーの著書「マネジメント」にある理論を取り入れて野球部を強化していくのだが、NHKのアニメに比べて、マネジメントから、どのようにチームが強くなっていくのかの過程が端折られていましたね。
やはり2時間ちょっとでは全部を描くのは無理だったのかな(謎)

高校野球経験者として、いろいろとツッコミどころの多い作品。
投手役の子達が、どれもこれも素人丸出しの投球フォーム。
あんな投げ方では、肩か肘を壊してしまう(汗)
せめて投手役くらいは、野球経験者を起用すべきだったのでは・・・。

エース・浅野がピンチを招くと程久保高校の応援席から、浅野のお気に入りの曲を流して励ますシーンがあるのだが、高校野球の規則においては、鳴り物を使った応援が出来るのは攻撃時のみ。
守備の時に、あれをやっては高野連から注意を受けてしまいますよ!

ベンチでマネージャーが2人座っていたけど、規則上、公式戦における記録員は1名のみ。
自分が高校時代の時は、女子マネージャーのベンチ入りは認められなかったけどね(汗)

この映画を製作したのは「ROOKIES」と同じTBS。
都大会決勝のロケとして使用した球場は、何で「ROOKIES」同様に神宮球場を使わなかったのだろうか。
それと甲子園がかかった決勝戦なのに相手高校の応援席(一塁側)がスカスカだったのには違和感ありまくりでした。

それらはともかくとして、甲子園という目標に向かって程久保高校野球部が1つになって取り組んでいく所に関しては、素直に評価したいです。
普通の事をしていては強豪高校相手に勝つ事は出来ないので、「ノーバントノーボール作戦」という攻撃時ではバントを使わず、守備では意図的なボール球を投げずにストライクだけで勝負するという作戦を多用。
もっとも、この作戦を実践していくには、選手達にもそれなりのレベルと要求されるわけですが、過去の高校野球の歴史においても革命を起こして成功した例もあるので、この「ノーバントノーボール作戦」も実際にやろうと思えば出来る事かもしれません。

ベストセラーにもなった原作は一部読んだ程度で、ピーター・ドラッガーの「マネジメント」に至っては未読。
両方とも機会があれば読み比べてみたいとは思います。



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