映画「プリンセス トヨトミ」
映画「プリンセス トヨトミ」を鑑賞。
この映画は、万城目学原作の直木賞候補にもなった小説を、鈴木雅之監督が映画化した歴史ミステリー。
会計検査院による査察をきっかけに、約400年もの間守られてきた秘密が発覚し、大阪中を巻き込む大騒動に発展していく様子を描いた作品。
ストーリーは、会計検査院の調査官である松平元(堤真一)、鳥居忠子(綾瀬はるか)、旭ゲーンズブール(岡田将生)の3人が、府庁など団体の実地調査のため東京から大阪にやってきた。
順調に調査を進める中、不審な財団法人を見つけ徹底的に調査するが、変わった様子もなく引き上げようとしたとき、大阪国総理大臣と名乗る男が現れる。
そして、大阪中を巻き込む思いも寄らぬ事態へと発展していってしまう事になる。
劇場内での予告を観て歴史が絡んでいて興味を持った事と、主要キャストの役者達の顔ぶれを見て、面白そうだったので、期待を持って劇場鑑賞する事に。
ちなみに原作は未読です。
尚、原作では鳥居(綾瀬はるか)は男性で、ゲーンズブール(岡田将生)は日仏ハーフで長身の女性という設定。
その旭ゲンズブール役の女優が見つからない為に、鳥居とゲンズブールの性別が原作とは入れ替わったという事になったそうです。
ストーリーの流れとしては会計検査院の3人が大阪へ出張して実地調査を始めると言ったもの。
月曜日から始まって、1日毎に話が進み、そして、7月8日に大阪が全停止する事になってしまう。
その大阪全停止に至るまでの経緯をテンポ良く進められていました。
ただ、淡々と話が進んでしまった部分に関しては、若干の物足りなさを感じてしまいました。
どこかでメリハリがあっても良かったかと思います。
この映画のキーワードとなると「大阪国」と「豊臣の末裔」になるかと思いますが、OJOの動きに不信感を持った松平(堤真一)がOJOの内部を調べようとした際に、OJOの近所でお好み焼きやを営む真田(中井貴一)が登場し、松平に全てを話すのだが、いきなり「私は大阪国総理大臣」なんて聞かされたところで、松平でなくても信じる気持ちにはなれないし、まさに「御伽噺の様な世界」だと思うでしょう。
そして「豊臣の末裔」。
タイトルの「プリンセス トヨトミ」にもあるように、豊臣の末裔は女性で、なお、「OJO」という組織も略称でも何でもなく、大阪国の人間が守るそのものを指し、これが大阪国が存在する理由となっている。
それが「王女」なのだが(汗)
その王女が何者なのかは劇中内で明かされるのだが、王女本人は自分が豊臣の末裔である事を知らず、終盤では目立った活躍もなし。
序盤、中盤と派手な振る舞いが多かっただけに、終盤でも暴れてほしかったです。
この映画で最も印象的だったのが、父と子の繋がり。
OJOから繋がる大阪城下にある大阪国の国会議事堂に繋がる長い廊下で、真田と真田の息子・大輔が一緒に歩き、大阪国の男達は王女と共に400年に渡って守り続けている事と、王女を守る事を継承していくシーン。
学校でいじめられている大輔に対して、普段は何も言わない真田ですが、息子に対して話しかける言葉の1つ1つに重みがありました。
そして、松平にも実の父(平田満)との間のエピソードが盛り込まれ、松平が人生で唯一後悔している事が父が死ぬ前にかけてきた電話に対して全く相手にせずに自ら電話を切ってしまった事。
この松平のエピソードが、当初は大阪国を認めようとしなかった松平の心境を変化させていく事になるのだが、大阪府庁前での松平と真田の討論は見応えありました。
ところで松平は独身なのだろうか?
期待していた主要キャストの演技は期待通り。
堤真一と中井貴一は貫禄あったし、綾瀬はるかの本人そのものを演じているかのような天然ぶりや、岡田将生のクールさ、それぞれの個性を発揮していたと思います。
大輔役の森永悠希と、大輔の幼馴染である橋場茶子(沢木ルカ)も個性があって良かったと思います。
特に茶子が、かつての内田有紀と重なって見えてしまった。
あと茶子の背中から金属バットを出した時は、以前に某少年誌で読んでいた漫画を思い出してしまった(爆)
この映画を観終わった後で、いろいろな事が気になってしまった。
ミラクル鳥居の奇跡的な力は食欲以外で発揮されたのか?
真田はもうじき死んでしまうのか?
帰りの新幹線で松平が見た富士山の十字架は何を意味していたのか?
この映画を観て、大阪に行きたくなったし、お好み焼きとかたこ焼きとか串カツとか食べたくなってしまいました。
機会があったら原作も読んでみようと思います。
この映画は、万城目学原作の直木賞候補にもなった小説を、鈴木雅之監督が映画化した歴史ミステリー。
会計検査院による査察をきっかけに、約400年もの間守られてきた秘密が発覚し、大阪中を巻き込む大騒動に発展していく様子を描いた作品。
ストーリーは、会計検査院の調査官である松平元(堤真一)、鳥居忠子(綾瀬はるか)、旭ゲーンズブール(岡田将生)の3人が、府庁など団体の実地調査のため東京から大阪にやってきた。
順調に調査を進める中、不審な財団法人を見つけ徹底的に調査するが、変わった様子もなく引き上げようとしたとき、大阪国総理大臣と名乗る男が現れる。
そして、大阪中を巻き込む思いも寄らぬ事態へと発展していってしまう事になる。
劇場内での予告を観て歴史が絡んでいて興味を持った事と、主要キャストの役者達の顔ぶれを見て、面白そうだったので、期待を持って劇場鑑賞する事に。
ちなみに原作は未読です。
尚、原作では鳥居(綾瀬はるか)は男性で、ゲーンズブール(岡田将生)は日仏ハーフで長身の女性という設定。
その旭ゲンズブール役の女優が見つからない為に、鳥居とゲンズブールの性別が原作とは入れ替わったという事になったそうです。
ストーリーの流れとしては会計検査院の3人が大阪へ出張して実地調査を始めると言ったもの。
月曜日から始まって、1日毎に話が進み、そして、7月8日に大阪が全停止する事になってしまう。
その大阪全停止に至るまでの経緯をテンポ良く進められていました。
ただ、淡々と話が進んでしまった部分に関しては、若干の物足りなさを感じてしまいました。
どこかでメリハリがあっても良かったかと思います。
この映画のキーワードとなると「大阪国」と「豊臣の末裔」になるかと思いますが、OJOの動きに不信感を持った松平(堤真一)がOJOの内部を調べようとした際に、OJOの近所でお好み焼きやを営む真田(中井貴一)が登場し、松平に全てを話すのだが、いきなり「私は大阪国総理大臣」なんて聞かされたところで、松平でなくても信じる気持ちにはなれないし、まさに「御伽噺の様な世界」だと思うでしょう。
そして「豊臣の末裔」。
タイトルの「プリンセス トヨトミ」にもあるように、豊臣の末裔は女性で、なお、「OJO」という組織も略称でも何でもなく、大阪国の人間が守るそのものを指し、これが大阪国が存在する理由となっている。
それが「王女」なのだが(汗)
その王女が何者なのかは劇中内で明かされるのだが、王女本人は自分が豊臣の末裔である事を知らず、終盤では目立った活躍もなし。
序盤、中盤と派手な振る舞いが多かっただけに、終盤でも暴れてほしかったです。
この映画で最も印象的だったのが、父と子の繋がり。
OJOから繋がる大阪城下にある大阪国の国会議事堂に繋がる長い廊下で、真田と真田の息子・大輔が一緒に歩き、大阪国の男達は王女と共に400年に渡って守り続けている事と、王女を守る事を継承していくシーン。
学校でいじめられている大輔に対して、普段は何も言わない真田ですが、息子に対して話しかける言葉の1つ1つに重みがありました。
そして、松平にも実の父(平田満)との間のエピソードが盛り込まれ、松平が人生で唯一後悔している事が父が死ぬ前にかけてきた電話に対して全く相手にせずに自ら電話を切ってしまった事。
この松平のエピソードが、当初は大阪国を認めようとしなかった松平の心境を変化させていく事になるのだが、大阪府庁前での松平と真田の討論は見応えありました。
ところで松平は独身なのだろうか?
期待していた主要キャストの演技は期待通り。
堤真一と中井貴一は貫禄あったし、綾瀬はるかの本人そのものを演じているかのような天然ぶりや、岡田将生のクールさ、それぞれの個性を発揮していたと思います。
大輔役の森永悠希と、大輔の幼馴染である橋場茶子(沢木ルカ)も個性があって良かったと思います。
特に茶子が、かつての内田有紀と重なって見えてしまった。
あと茶子の背中から金属バットを出した時は、以前に某少年誌で読んでいた漫画を思い出してしまった(爆)
この映画を観終わった後で、いろいろな事が気になってしまった。
ミラクル鳥居の奇跡的な力は食欲以外で発揮されたのか?
真田はもうじき死んでしまうのか?
帰りの新幹線で松平が見た富士山の十字架は何を意味していたのか?
この映画を観て、大阪に行きたくなったし、お好み焼きとかたこ焼きとか串カツとか食べたくなってしまいました。
機会があったら原作も読んでみようと思います。