映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」

映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」を鑑賞。

この映画は時給11万2,000円という広告につられて集まった男女10人が、奇妙で危険な究極のゲームを繰り広げるスリリングな心理サスペンス。
人気ミステリー作家・米澤穂信の同名小説を中田秀夫監督が映画化。
命と大金を懸けた心理戦の行方が見物な作品。

ストーリーは時給11万2,000円という怪しい求人広告を見て、暗鬼館へと集まった男女10人。
仕事内容は24時間監視されながら7日間を過ごすこと。
そして、個室にはそれぞれ異なる凶器が置かれ、何も起きずに7日間経過するか、生存者が2名になるまで暗鬼館に残らなければならない。
しかし早速2日目に銃殺による死者が出てしまい、彼らは疑心暗鬼に陥っていく。

時給11万2,000円のアルバイトに参加したのは10人。
若い男女や熟年の男女など個性的な面々。
ちなみに、主要キャスト10人は全てホリプロ所属。
藤原竜也ってホリプロだったんですね(汗)

フリーターの結城理久彦(藤原竜也)は、コンビニで求人雑誌を立ち読みしているところを、須和名祥子(綾瀬はるか)に声をかけられて時給11万2,000円のアルバイトを紹介される。
あまりの破格な時給に、結城も最初は乗り気でなかったが、結局はアルバイトに参加する事を決めて、そこで須和名と再開し、一緒に参加したメンバーにそれぞれ自己紹介をするのだが、何だか結城以外の人間がその時点で怪しく感じてしまうのは気のせいか?

そして、それぞれに個室が与えられ、各自の部屋に凶器が置かれているだけで怪しさ満点。
7日間って時間は、日常ならあっという間に過ぎてしまう時間ですが、世間から隔離された環境下での7日間って、かなり長く感じてしまうような気がします。

第1の殺人が起きた時点で、早々と犯人探しを始めたり、仲裁に入ったりと互いがバラバラになってしまう。
要するに自分以外の人間は全て怪しく見えてしまうのですね。
ある意味では人間心理を緻密に突いたゲームだと思います。

見ず知らずのメンバーが集まり、次々と殺人が展開されるストーリーは金田一少年がダブり、心理ゲームが展開されるのはライアーゲームやカイジを連想させてしまう。
原作は未読ですが、この作品は原作に忠実に設定されているのでしょうか?

主要キャストはまずまずだったかな。
藤原竜也は「カイジ」同様のオーバーアクションが気になりましたが、やはりセリフ回しや表情の使い分けなどは流石だったし、ベテランの北大路欣也と片平なぎさも存在感がありました。
石原さとみは、今までとは違った役柄だったけど、何だかはまり役だったし・・・。
一方で綾瀬はるかがミスキャストだったかな。
須和名は無表情な場面が多かっただけに、彼女の良さが消されてしまった感があります。

この映画の全体的な感想としては、抽象的で中途半端な内容。
振り返ると、推理劇にはなっているのですが、最初の殺人が起きた途端に、いきなり犯人探しの多数決を取って、一方的に怪しい人を犯人にさせる手法には不快を感じてしまった。
何だかイジメみたいで。
その多数決で1人だけ棄権する人がいるのだが、その時点で誰もその人が何で棄権するのか疑問に思わなかったのだろうか?

第2の殺人以降は安易に人を殺す場面ばかりで興ざめだったし、これがインターネットで中継されている事をわかっていながら、それでも殺人劇が繰り広げられる。
警察は動かないのかよと思っていたのは私だけではない筈?

期待していた分、肩透かしを食らった内容。
それ程、心理ゲームも見られなかったし、安易に人が次々と殺されていくだけ。
正直、中身の薄い映画だったように思います。


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文藝春秋
米澤 穂信
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原作通りは難しかった ...
クローズド・サークル ...
才能はあると思う。米 ...
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