映画「ソラニン」

映画「ソラニン」を鑑賞。

この映画は、浅野いにおの同名原作を映像化した青春恋愛ストーリー。
「ソラニン」という名の詩をモチーフとした切ない恋物語を軸に、リアルな若者の心情をビビッドに描き出す作品。

ストーリーは、OL2年目で会社を辞めた芽衣子(宮崎あおい)と、音楽の夢をあきらめられないフリーターの種田(高良健吾)は不透明な未来に確信が持てず、互いに寄り添いながら東京の片隅で暮らしていた。
ある日、芽衣子の一言で仲間たちと「ソラニン」という曲を書き上げた種田は、芽衣子と一緒にその曲をレコード会社に持ち込むが。

大学を卒業して社会に出たばかりの20代前半の若者を中心に描いた作品でしたが、登場人物それぞれの思いや葛藤などが描写されていて、その答えを探す姿勢なども描かれていた作品。
自分も社会人になったばかりの時に、いろいろ考えたり悩んだりしましたが、この映画を観ていて20代前半を思い出していました。

劇中内でも主人公の芽衣子が会社を辞めた当初は自由な生活を満喫していたけど、時間が経つうちに先の見えない不安に苛まれ、同居している種田も音楽に対する夢を捨てきれずに大人になりきれない。
個人的に大人になりきれない芽衣子達に対して、気持ちはわからなくもないなと思いつつ、やはり苛立ちを感じてしまったのも事実です(汗)

芽衣子と種田は大学時代の仲間と一緒に音楽に賭けようとするが、そこでも社会のルールが存在していて、そのルールを受け入れる事が出来ずに自ら拒む事に。
かつてミュージシャンだったレコード会社の営業が種田に言い放ったセリフ、「君のそのうちわかる。」が自分には非常に重く感じる一言でした。

そして、種田は大人になりきれないまま芽衣子と離れてしまい、芽衣子自身も種田を失ってから自暴自棄の日々。
しかし、種田が夢中になっていた音楽に芽衣子は答えを見出そうとして、種田の分まで生きようと決意する。

最初は楽譜すら読めなかった芽衣子だったが、練習を重ねる内に上達していって、大学の後輩に誘われたライブに参加する事に。
何で、楽器も扱えないのに軽音サークルに入っていたのかが謎ですが、それだけ種田の事が好きだったのでしょう。
ライブで熱唱する芽衣子の生き生きとしていた表情が、この映画の中で最も印象的でした。

タイトルにあるソラニンとはジャガイモの表皮や芽に含まれるステロイドアルカロイドの一種で、即ち神経毒を意味する言葉だとか。
種田にとってのソラニンとは、やはり音楽だったのでしょうかね。

主人公の芽衣子を演じた宮崎あおいは、やはり存在感あり。
某CMの歌を聴いていると、歌うシーンがあった時は大丈夫なのかと思っていましたが杞憂でした(爆)
種田を演じた高良健吾も夢と現実の狭間に悩む青年役を見事に演じていたと思います。

社会人になって誰もが味わう現実の壁にぶつかり、20代前半の不安な気持ちと夢を諦め切れない気持ちが交差する葛藤を描いていた作品でした。
各主要人物のだらしなさに苛立ちを感じる部分もありましたが、自分も20代前半の頃の気持ちはどうだったのか思い返す事が出来た分、この映画を観る事が出来て良かったと思っています。


ユーザレビュー:
死んじゃ・・・ダメ絵 ...
サブプライム不況まえ ...
漫画読みには薦めれな ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る