映画「ゼロの焦点」

映画「ゼロの焦点」を鑑賞。

この映画は、今年で生誕100周年を迎える松本清張の同名傑作小説を映画化。
結婚まもなく夫が失踪した妻が、その謎を追ううちに不可解な連続殺人事件に巻き込まれていく様を描き出す。
このミステリーを豪華キャストで固める。

ストーリーは、結婚式から7日後、仕事の引き継ぎのため金沢に向かった鵜原憲一(西島秀俊)は帰ってこなかった。
夫の消息を追い金沢へと旅立った妻の禎子(広末涼子)は、憲一のかつての得意先で、社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)と受付嬢の田沼久子(木村多江)に出会う。
一方、憲一の失踪(しっそう)と時を同じくして連続殺人事件が起きるが、事件の被害者はすべて憲一にかかわりのある人物だった。

全体的な感想としては、「まさにミステリアス」な内容。
結婚したばかりの夫がいきなり失踪し、その夫の行方を追って出張先だった金沢へ足を運ぶと、自分が全く知らなかった夫の過去が次々と明かされていく。
その夫の過去が次第にわかるうちに、次々の禎子の身の回りで連続殺人事件が起こってしまう。
原作は未読でしたが、ある意味では怖い作品でした(汗)

作品内の時代は、終戦間もない頃の日本。
まだ私は生まれていなかったので、当時の時代背景など当然の事ながらわからないのですが、劇中内で女性の政治参加に嫌がらせをする輩がいたり、アメリカ兵に近づく女性が検挙されたりと、当時の女性にとっては、嫌な時代であったみたいですね。

劇中内のセリフ「冬なのに雷」のセリフが印象的。
雪国ではありがちみたいですが、確かに東京では冬に雷が鳴るなんてないですからね。
自分も冬に北日本の方へ行った事がありますが、実際に雷が鳴っていたのには驚かされましたから(^^;)

この映画の焦点の1つは「犯人は誰なのか?」なのでしょうけど、禎子は、随分とあっさり謎解きしてしまいましたね。
いかにも「そのまんまじゃん」って感じで(笑)
自分も途中から犯人の目星がついていましたが、ある人物の過去の写真が出て来たのを観て犯人である事を確信。
その人が出演していたTVドラマのセリフを借りると「犯人わかっちゃったんですけど」(爆)

広末涼子、中谷美紀、木村多江の3大女優の共演という事で話題を読んだ映画でしたが、共演の中谷美紀、木村多江に比べると、どうも広末涼子が見劣りしてしまいますね。
勿論、広末涼子が頑張っていたのは認めるのですが、台詞回しや表情の使い分けなどが2人と比べてしまうとね・・・。

その主演を上回る存在感を魅せた中谷美紀、木村多江でしたが、その中でも中谷美紀の存在感は圧巻。
まさに鬼気迫る演技でした。
特に自宅のガラスを割りまくって、顔じゅう血まみれになって泣き叫ぶシーンなんかは、とても演技とは思えなかったし・・・。
ある意味では、真の主演は中谷美紀と言っていいでしょうw

木村多江も地味ながら存在感がありました。
この作品しかり「沈まぬ太陽」しかり、関西弁を流暢に話していたので関西出身なのかと思いきや、どうやら東京出身みたい(汗)
登場時間は他の2人と比べて短かったのは残念だったな・・・。

ただ、ラスト近くの緊迫する場面で「Only You」が流されたが、果たして、あの場面で流す必要があったのだろうか?
何となく緊迫感を台無しにされたような気がしてしまいました。


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松本 清張
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