映画「火天の城」

シルバーウィーク期間中に、映画「火天の城」を鑑賞。

この映画は、山本兼一の同名小説を基に、織田信長の構想にほれ込み、前代未聞の城郭要塞と言われた安土城の築城に携わった天才宮大工・岡部又右衛門の生き様を描く時代劇。
城作りのダイナミズムを壮大なスケールでとらえた要注目の作品。

ストーリーは、織田信長(椎名桔平)から城の建設を命じられた熱田の宮番匠・岡部又右衛門(西田敏行)。
又右衛門は即座に引き受けるが、建設を指揮する総棟梁は、名だたる番匠たちとの図面争いで決めるという。
夢のような仕事を前に、寝食を惜しんで図面作りに没頭する又衛右門を、妻の田鶴(大竹しのぶ)、娘の凛(福田沙紀)らによって支えられるが、そんな又衛右門の前に様々な困難が待ち受ける。

織田信長は、地理的に日本の真ん中として各地を見渡す事が出来る、安土に5層7階の城を建てるよう、又衛右門に命じる。
当時の建築技術で5層7階は前例がなく、当然の事ながら築城するのに何年の月日を要します。
その上、指図争いをする事になり、又衛右門の前にライバルが出現する事に。

その指図争いも、さしずめ今でいう所のプレゼンテーション。
それぞれの大工が自分の意地をかけて、魅力的な設定図を展開。
4年前に耐震強度を偽装して国民の怒りを買った、木村建設やヒューザーにも見習ってほしいね(もう倒産したんだっけ?)
その指図争いに又右衛門の設計図が信長の目に留まり、安土城築城を任される事に。

しかし、その築城にも様々な困難が襲い掛かり、敵国の領地の檜の木を手に入れるべく、自ら乗り込むが命の危険にさらされ、部下も戦に出されて人手も足りなくなり、そして又右衛門の家族にも・・・。

詳細を書くのは、ここまでにしますが、スケールの大きさと人間ドラマに魅入られた作品でした。
壮大な城を築くのに、様々な困難に直面しながらも、知恵と人柄によって乗り越えていく又右衛門の器の大きさに感銘を受けました。
こういう人が上司ならと思って観ていた人は多いのではw

一方で謎として残った部分も何点かありました。
・信長を暗殺しようとした女(水野美紀)は、結局何者だったのか?
・市造(石田卓也)は、戦場で何をやっていたのか?

その謎も原作を読めばわかるのかな?

そんな豪華な城を築き上げながらも、わずか3年で消失してしまう事に。
又右衛門が3年かけて築いた城が、3年で消失してしまうのは、世の儚さを痛感。
織田信長に、又右衛門のような人望があれば、明智光秀の謀反に遭う事もなかったし、天下も獲れたかもしれない。
安土城イコール信長だったわけですか(汗)

戦国時代ならではの壮大なストーリーで展開された作品。
自分も、可能であれば、本物の安土城をお目にかかりたい気持ちにさせられた程、内容の濃い作品でした。
一度、原作でも読んでみようかな(笑)


火天の城 (文春文庫)
文藝春秋
山本 兼一
ユーザレビュー:
「仕事」に「国造り」 ...
視点は斬新だがおもし ...
総棟梁の立場を軸にし ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ