映画「GOEMON」

5月1日のファーストデーに映画「GOEMON」を鑑賞。

この映画は、宇多田ヒカルの元夫紀里谷和明が監督務め、戦国の世を舞台に、超人的な身体能力を武器に金持ちから金品を盗み、貧しき者に分け与える盗賊・石川五右衛門の壮絶な戦いが描かれる作品。
役者たちがトレーニングに6ヶ月費やしたというアクション・シーンと、デジタル技術を極限まで駆使した圧倒的な映像美にも注目!

ストーリーは、織田信長(中村橋之助)を暗殺した明智光秀が討伐され、豊臣秀吉(奥田瑛二)が天下を取った時代。
超人的な身体能力を武器に金持ちから金品を盗み、貧しき者に分け与える盗賊・石川五右衛門(江口洋介)が出現し、庶民を熱狂させる。
そんな中、五右衛門は盗み出した財宝の中に重大な秘密が隠されている南蛮製の箱を見つける事になり、ここから五右衛門を取巻く周囲の環境にも大きな変化をもたらす事になる。

泥棒が主演の映画と言うと、正月に鑑賞した「K-20」を連想してしまうのだが、映像手法しかり、現実離れしたストーリーといい、序盤は、どことなく「K-20」と重なって観てしまいました。

五右衛門は、いきなり財宝を盗み出すのだが、その扉には金庫が(笑)
当時の世の中に、あのようなクルクル回して開ける金庫が存在していたのかと、のっけからツッコミを入れたくなるような展開w
暗証番号使って開けていたら、吹き出していたかもしれません(違)

この作品では、石川五右衛門はルパン一味織田信長の忍びとなっていて、服部半蔵の下で修行を受けていたという内容。
歴史上の石川五右衛門と言う人物の生い立ちにも謎が多く、東海地方出身(今の静岡、愛知)らしいとか、伊賀の抜け忍びと言う説もあるらしいので、もしかしたら、実際の石川五右衛門も織田信長や豊臣秀吉と何らかの関係があったのかもしれませんね。

その信長は、本能寺の変によって命を落とす事になるのだが、この映画では、その謀反を起こした張本人の明智光秀に黒幕が存在していた事になっている。
その黒幕こそが羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)。

ストーリー冒頭で、五右衛門が屋敷で盗んだ金とともに紛れていて、一度は捨てた南蛮製の箱を再び拾った際に、秀吉が光秀と結託した血判状のありかが隠されていた事を五右衛門は知る。
全てを知った五右衛門は、一度は秀吉に復讐しようとするのだが、思い通りに事が運ばずに、その内にかつての仲間や師匠とも再会し、話はますます厄介な方向に突き進んでしまう。

詳細を書くのは、ここまでにしますが、各主要人物それぞれが秀吉という共通の敵に対して殺意を抱き、それぞれの考えで信長の敵を撃とうとする。
そこから友情が復活したり、主人または家臣に裏切られたりと人間の良さと醜さを交えた演出は個人的には良かったと思います。

劇中内のセリフにあった誰もが頷いたかと思うセリフ。
「戦のない世の中にすると言っておきながら、誰も一度たりとて守っちゃいねぇ!」
まさに、その通りな気がする。
日本は今でこそ反戦国家であるが、世界中を見渡してみても戦争だの冷戦だのが後を絶たない。

秀吉にしても、天下統一を果たして戦のない世の中に一度はしたが、ストーリー内にもあったように朝鮮を攻めようとして新たな戦争を企てた史実がある。
家臣の前で数多くの大砲を並べて、高らかに朝鮮出兵を宣言した秀吉を見て、家臣と同様に唖然とさせられてしまいました。
実際の秀吉も、この映画同様に「欲望の塊」だったのかもしれませんね(汗)
その後、徳川家康が天下統一を果たして、本当に戦のない世の中にしたわけだが、もし、織田信長が天下を統一していたらどうなっていたのだろうかとも、この映画を観た後で考えてしまいました(笑)

映画全体を鑑賞してみて、お城なども洋風に見えたり、着物も洋服のように見えたりと、どことなく時代背景にマッチしていないような部分が見え隠れした部分はあったものの、戦闘シーンには迫力があったし、最後まで見応えのある展開の連続で、時間が経つのもあっという間でした(笑)

主演の石川五右衛門を演じた江口洋介はカッコ良かったし、そのほか霧隠才蔵役の大沢たかお、秀吉役の奥田瑛ニ、石田光成役の要潤など共演陣もそれぞれの歴史上の人物にハマっていた感じ。
ただ、猿飛佐助演じたゴリは完全に浮いていましたね。
セリフも棒読みだったし(爆)

「天衣無縫」とか「荒唐無稽」と言った言葉が当てはまりそうな内容の映画でしたが、劇場で鑑賞する価値のある映画でした。
出来れば五右衛門が戦闘シーンで、ある人物を斬った際に「つまらぬものを斬ってしまった」というセリフを使ってほしかったですね(爆)


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講談社
紀里谷 和明(原作) 森 遊作(漫画)
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