映画「少年メリケンサック」

映画「少年メリケンサック」を鑑賞しました。

この映画は、宮藤官九郎監督のコメディー作品。
ひょんなことから、凶暴なオヤジ4人組のパンクバンドを引き連れて全国ツアーに出ることになったお気楽OLの奮闘を描く作品。
主演には昨年の大河ドラマ「篤姫」で主演を務めた宮崎あおい。
その他、豪華キャスト陣の共演が楽しめる。

ストーリーは、レコード会社に勤める栗田かんな(宮崎あおい)は、動画サイトで4人組のパンクバンド「少年メリケンサック」のライブ映像を発見。
その映像が、社長の時田(ユースケサンタマリア)の目にも止まり、その日で契約満了だった、かんなの契約も延長される事に。
彼らと契約すべく会ってみると、メンバーは50歳過ぎの中年で、彼女が見つけた映像は25年前のものだった。
予想外の事態に困惑するかんなだったが、既に時田がライブの日程まで組んでしまい、バンドの全国ライブツアーに同行するはめになってしまう。

正直言うと、宮藤官九郎の作品は、あまり好きではなく(「流星の絆」は例外)、これまでの宮藤作品の映画もほとんど敬遠したのだが、「篤姫」を熱演した宮崎あおいが出演する事もあって今回は鑑賞する事に。

その主演のかんなを演じた宮崎あおいの弾けっぷりが凄まじかったですね(汗)
「篤姫」や「純情きらり」のイメージが強い人にとっては、「これが宮崎あおい?」と思っただろうし、自分も、これまでの作品と全く違った宮崎あおいを観て「これが宮崎あおい?」と思ってしまいました。
こういう演技も出来るのかと感心してしまったし(笑)

ベースを担当していたアキオ演じた佐藤浩市の弾けっぷりも見事。
昨年の「ザ・マジックアワー」でコメディを演じていたのは記憶に新しいのだが、先月鑑賞した「誰も守ってくれない」とは、全く正反対でした(><)

この映画で「好きです!パンク!嘘です!」というキャッチフレーズがあるが、自分も好きではないし、そもそもパンク自体がよくわからない。
ロックと、どう違うのでしょうか?

少年メリケンサックのメンバーはベース担当のアキオ(佐藤浩市)以外には、アキオの弟であるギター担当のルオ(木村祐一)、ボーカル担当のジミー(田口トモロヲ)、ドラム担当のヤング(三宅弘城)の4人組。
かんなは、何とか4人を探し出して再結成へと動き出すわけだが、その道のりは険しく厳しいものに。

そして初ツアーとなった名古屋で、ライブ前に熱狂していた観客は、動画サイトとは別人の中年オヤジと化した少年メリケンサックが登場した途端に一気にトーンダウン。
最初のライブは失敗に終わってしまう。

次の大阪でも失敗に終わり、挙句の果てにはメインで登場したアーティストのライブ中に暴行を働いてしまう。
反省の色がない少年メリケンサックに、かんなも一度は愛想を尽かしてしまうのだが、結局、最終的には戻る事に。
何故か、かんな(途中)不在の広島ツアーが成功して、その後のライブも成功して、TVの出演依頼まで受けてしまう事に。

ストーリーの詳細を書くのは、ここまでにしておきますが、実際にはありえない話なのだが、歳をとっても熱意が残っていれば、その気になれるのではと思いました。
炒飯と焼き飯の違いって?中年とオッサンの違いって?っとツッコミどころも多くあったし、笑えるシーンも満載ではありました。

ただ、この映画は「PG-12指定」にすべきだったと思います。
過激なシーンや発言などが多く見受けられ、子供に悪影響を受けるような場面があったし、そもそもパンクだって音楽の見本にはなっていない(--;)
現に自分が行った劇場でも、公開終了時に、後ろの席で小さい子が母親に「ノー○ン喫茶って何?」って尋ねていて母親が返答に出来なかったし・・・。

ただ純粋に笑うだけだったらウケる映画なのかもしれませんが、自分としては全体的に観てどうだったのかと思ってしまいます。
確かに何度か笑ったし面白い場面もあったのは事実。
でも、ストーリーに一貫性がなかったし、終盤のシーンには閉口させられてしまいました。
「ニューヨークマラソン」と聞こえる歌詞が、実は「○薬飲ませろ」って(汗)
特にラストシーンには絶句・・・。
宮崎あおいと佐藤浩市の演技は素晴らしかったけど、やはり宮藤官九郎作品は好きになれなく、「好きです!宮藤官九郎!嘘です!」と再認識してしまった「少年メリケンサック」でした。


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