映画「ブタがいた教室」

先日、映画「ブタがいた教室」を鑑賞しました。

この映画は、TVでもドキュメンタリーとして放送され話題を呼んだ、大阪の小学校の新任教師による実践教育を基に映画化した感動作。
1年間大切に育ててきたブタを食べるかどうかで大論争を巻き起こす子供達の、新任教師の星(妻夫木聡)の真剣に議論するシーンが印象的。
大切な命をどうするかという結論を自らの力で出そうとする生徒達の姿勢が、見事に、そして痛い程にダイレクトに伝わってきました。

ストーリーは、6年2組を担任することになった新米教師の星(妻夫木聡)が、食べることを前提として子ブタを飼うことをクラスの生徒たちに提案する。
校長(原田美枝子)にも相談し、卒業までの1年間、6年2組の児童26人の生徒が子ブタの面倒を交代でみることになる。
最初は戸惑っていた児童達も、「Pちゃん」と名付けた子ブタを次第に可愛がるようになり、存在がペットになって食べるか食べないかで次第に心変わりしていく。

自分は、当時のドキュメンタリー番組を見ていて、最後はどのような決断をしたかも覚えているのですが、番組終了後に放映したTV局や各新聞社に当番組に関しての賛否両論が凄まじかったようです。
それだけ、動物の命の価値や、人間が肉を食べる事の意味が伝わる番組だったと思います。
映画でも実話と同じ決断をしましたが・・・。

人間として生きていく以上は、肉や魚を食べるのは避けて通れないし、野菜などのような自然食だけ食べても栄養が偏ってしまう。
肉を食べるのは当たり前の事のように思われるが、その肉を食べる為には多くのステップを歩まなければいけないという事を、星が児童達に、そして映画を観ていた観客に伝えてくれた気がします。

自分の通っていた小学校でもウサギやニワトリを飼育していました。
勿論、食べる事を目的とした飼育ではありません(笑)
自分は飼育委員会には入っていなかったけど、動物達の世話をする事の大変さを同じクラスの飼育委員会を見ていたのでわかっているつもりです。

6年2組の児童達もPちゃんの面倒を見る事によって、存在が家畜からペットへと変化していき、そのPちゃんを食べる事に抵抗感を感じてしまう。
それは子供として当たり前の感情だし、抵抗感を感じつつも敢えて食べる事を選択する児童も中にはいましたが、それも当たり前の感情。

最終的にPちゃんをどうするのかクラスで議論する事になるのだが、それぞれの考え方は正しいも間違いもなく、それぞれの意見をストレートにぶつける姿は、それだけ真剣に議論する姿が伝わりました。
先週の党首討論に代表されるように、人が話している最中に野次を飛ばしまくって、人の話を全然聞こうとしない、国会議員達に見せてやりたいシーンでした。

この映画で一人の児童が先生に言った言葉。
「命の長さって誰が決めるんですか?」
本当に誰が決めるのでしょうか?
自分が星の立場だったら、何も答える事が出来ないでしょう・・・。

児童達だけでは決める事が出来ずに、星が最終決断を下す事になるのだが、ある意味では当初の考えを曲げずに自分を貫いた末に出した結論でした。

実際にブタや牛の世話をしている家畜農家の人々も、苦渋の決断で世話をしていた動物達を食肉として送っているのでしょうね。
動物の世話をする事の難しさを痛感します。

肉を食べる事と、動物の世話をする事の何たるかを教えてくれた映画でした。
もし、自分が6年2組の児童だったとしたら・・・。
最終的には食べる派に回る事になっていたかな。


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