映画「私は貝になりたい」

映画「私は貝になりたい」を、個人的にいろいろあって貝になりたい心境の中で鑑賞。

この映画は、かつて50年前に放送された同名のTVドラマをリメイクした作品。
戦犯となり死刑を宣告される小市民を見つめながら、戦争がもたらす不条理や哀しみを切々と描き出す。
TVドラマ版では、フランキー堺が演じた戦争に翻弄される主人公を演じたのはSMAPの中居正広に、その他、豪華な競演陣。
家族の愛や、国境の狭間を超えた人間同士の触れ合いなどを如実に描いていた作品でした。

舞台は太平洋戦争時の高知・土佐が舞台。
理髪店を営んでいた清水豊松(中居正広)は、妻子と幸せな生活を送っていた。
そんな最中で、豊松に召集令状(赤紙)が手渡され、本土防衛のために軍人として家族と離れて生活していた。

軍人生活で辛い目に遭わされたが、終戦を迎え家族の元へと帰って来る。
再び平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、B・C級戦犯として逮捕されてしまう。
豊松の銃剣がアメリカ兵捕虜の腕をかすめたというのだ。それだけのことにもかかわらず、裁判で下されたのは非情にも絞首刑による死刑の宣告だった。

死刑囚として豊松はプリズン生活を送る事になるが、多くの人に支えられながらもどん底から立ち直り、死刑から解かれて家族の下へ帰る事を夢見るのだが・・・。

詳細を書くのは、ここまでにしますが、この映画を鑑賞して感じた事は、やはり戦争なんてやるものではないと言う事であり、戦争は失うものばかりで何も得るものなどないと言う事です。

戦争によって家族を失ったり、土地・家屋を失ったりと大事な物を失うばかり。
今でも他国で戦争をやっている国がありますが、出来る事なら今すぐにでも止めてほしいとニュースを見る度に思ってしまいます。

劇中では豊松は足が不自由で、本来なら赤紙召集されない対象の筈なのだが召集されてしまう所が日本の戦局悪化を物語っていました。
その豊松が戦犯容疑として逮捕され、死刑判決を受けてしまうのだから、あまりにも理不尽でなりません。

ストーリーの中で、矢野中将(石坂浩ニ)が語っていたのだが、アメリカにも戦犯がいる。
勿論、戦争をけしかけた日本人も戦犯であるが、アメリカはもっと酷い事をして来た。
東京大空襲のような都市部への焼夷弾を使った爆撃や広島・長崎の原爆など、何万人もの非戦闘員を殺したアメリカ人は罪に問われないのだろうか?
極東軍事裁判の矛盾点を感じる矢野の一言でした。
他では、一日だけ豊松と同部屋だった大西(草彅剛)のセリフで「嫌な時代に生まれて、嫌な事をしてきたものです。」も心に残るセリフでした。

やはり終盤のシーンが、嫌でも印象に残ってしまいます。
特に、あのシーンが夢に出てきそう(鑑賞してからブログを書いている間は、まだ寝ていません)

主演の中居正広は、彼なりに清水豊松を演じていたと思います。
まぁ、演技というより地がほとんどだったような気がしましたが・・・。
歌っていた時は肝を冷やされたし・・・。
でも、彼の映画出演って何時以来だろう?
TVドラマでも2004年の「砂の器」以降出ていないような・・・。

自分は戦争関連の映画は、あまり好きではないのですが、このような映画を公開する事で、私達のような戦争を知らない世代にも戦争はやってはいけないものと言う事を伝えていくべきです。
本よりも映像の方が戦争の悲惨さが伝わりやすいから。

最後に余談になりますが、先月、自分も行って来た新潟の東北電力ビッグスワンスタジアムにて、中居正広自らが、この映画のPR活動に訪れたのは有名な話。(あまりPRになっていなかったが)
劇中に新潟が絡んでいたのかと思って鑑賞したけど、撮影場所にも新潟なんて、何処にも書いていなかったし・・・。
一体、何で新潟までPRしに行ったのか永遠の謎であるw


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