映画「少林少女」

GW4連休中に映画「少林少女」を鑑賞しました。

この映画は、中国で少林拳の修行を終えて帰国した少女が、祖父の道場再建に向けて奮闘する姿を描くアクションもの。
少林拳を普及するのが目的なのだが、ラクロスというスポーツが出て来て主人公がラクロスを始めたり、格闘シーンが登場したりと、何だか安易なウケ狙いに走っているような内容でした(爆)

祖父の道場を継ぐため中国の少林拳武術学校に修行に行った桜沢凛(柴咲コウ)が3000日の厳しい修行に耐え帰国すると、道場は潰れ兄弟子たちは少林拳を辞めてしまっていた。
単独で少林拳を広めようと決意した凛は、ひょんなことから大学のラクロス部の助っ人になる。

類希な身体能力を持つ凛であったが、チームワークを知らない凛は個人プレーに走るあまり、部内でも孤立してしまうのだが、次第にチームワークを身につけ、チームもそこから勝ち進み、ラクロス部内で少林拳を広めていくキッカケとなっていく。
しかし、凛に興味を持っていて、大学学長でもある大場(仲村トオル)が凛と接触すべく、いろいろと策を練って凛と対峙する事に。

ストーリーの詳細を書くのは、ここまでしますが、実際に鑑賞してみて、現実離れしている上に、あまりのくだらなさが加わり総合的に白けたストーリーになってしまったように思います。
この映画を作ったフジTVが、以前に宣伝を兼ねてラクロス部員達を広島市民球場の始球式に登場させていたのをプロ野球中継で観た時から、この映画は大丈夫なのかと不安には思っていたのですが・・・。

この映画には「Why?」な部分が多く見受けられます。
凛は中国へ少林拳を学んだのだが、何で子供の時期に中国へ修行させる必要があったのか?
学生じゃない凛はラクロス部に入部申請させて貰えたのだが、いくら強化部として指定されたラクロス部に必要だからと言って、日本の高校を出ていない凛が簡単に大学へ入れるのだろうか?
とにかく凛自体に謎が多いのは確かなようです(汗)

ストーリー前半のラクロスを通じてチームプレイを身に着ける事によって、仲間の和を掴んでいくのだが、それが後半に入るとラクロス自体が完全に忘れられたかのような、別のストーリーになってしまう・・・。
後半の大学学内における格闘シーンは、ラクロスとあまり関係していない、あるとすればラクロスを紹介してくれた友人のミンミン(キティ・チャン ←これ本名?)が連れ去られた事くらい。

悪役グループのボスである大場も一体何がしたかったのか?
ストーリーの冒頭で「これからは力よりも美を売る」などと言っていたにも関わらず、「美」など全く売っておらず、凛や岩井(江口洋介)との格闘シーンでも力任せに戦っているように映ったのは自分だけでしょうか?

凛と対峙したいが為に、凛の大事なものを壊せと部下に命令していたが、その壊した凛の大事なものは道場と行きつけの中華料理屋とミンミンを連れ去ったという3点。
その間、ミンミン以外のラクロス部の部員が全く関与していない。
ラクロスとバトルが完全に別物となってしまっていて、これでは適当に思いつきで構成されたストーリーと指摘されても仕方ありません。

ラストのエンドロールで取ってつけたようにラクロスの試合を映していましたが、これもこれでメチャクチャな展開・・・。
ラクロスというスポーツは大学時代にやっていた友人もいたので名前は知っていたけど、競技そのものはよくわからなかったのでWikipediaで調べて見ると、女子の場合は1チーム12人で試合を行い25分ハーフ(計50分)で試合は行われ、ゴールは1点ずつ加算されるようです。
それが事実だとしたら、ラクロス経験者がこの映画を観たら、製作者はラクロスのルールを知らないのではないかとツッコミ入れるでしょう。

1つの得点で2点以上入るラグビーやバスケットだったら有り得るでしょうけど、1点ずつしか入らないラクロスでは、どんなに強いチームでも無理でしょう。
最後のスコアなんて、1分間に2点以上取り続けないと出来ないわけですから(笑)
フィクションだからと言ってしまえば、それまでですが、完全なウケ狙い路線に走ってしまい、ストーリーそのもの抽象的過ぎたのは勿体なかったです(><)

ストーリーはメチャクチャでしたが、主演を務めた柴咲コウは格闘シーンなど良く演じきっていました。
拳法というハードな動きを、あれだけのリアルにやっていたのだから、相当なトレーニングを積んでいたのでしょう。
仲村トオルの悪役もハマッっていたし、ラクロス部員達の今時の女子大生(?)って感じの話し方なども板についていたと自分は思います。
それだけに、ストーリーが全てをトーンダウンさせてしまいましたね(爆)

ギリギリHERO(通常盤)
ギリギリHERO(通常盤)