映画「相棒 劇場版」

映画「相棒 劇場版」を鑑賞して来ました。

この映画はTV朝日でシリーズ化している刑事ドラマを映画化した作品。
自分はTVドラマシリーズを見ていないのですが、人気も高い作品という事で劇場まで足を運んで観戦する事にしました。

この作品の主要人物は、東大卒で抜群の頭脳を誇るものの、頑固で融通が利かない性格が組織に合わないとされて特命係に島流しされた杉下右京(水谷豊)と、かつて捜査一課で失態を犯して、リストラ要員として特命係に左遷された肉体派の亀山薫(寺脇康文)のコンビ。

ストーリーは都内で謎の連続殺人事件が発生、
その現場には不可解な記号が残されており、さらに犯人のターゲットは3万人のランナーと15万人の大観衆でひしめき合っている大規模なマラソン大会会場へと向けられていた。
その動きを察知した右京と薫は未曾有の大惨事を回避すべく捜査を開始する事に。

今回の連続殺人には、殺された人物に共通点があって、その共通点とはとあるSNSで処刑サイトなるものがあって、殺された人物も、そのリストに載っていて殺され方まで書かれている内容と一致していたのである。

そのリストには開業医をしている医者も載っていて、その医者も処刑サイトと同様の手口で殺されてしまう。
右京と薫は数日の間に病院へ診察に訪れた患者を洗い出している内に、守村やよい(本仮屋ユイカ)という若い女性に辿り着く。
そのやよいの口から、ある事実を発見することに。

やよいの兄は海外ボランティアに参加していて、現地のテロリストによって殺害されてしまう。
その兄の事件によって、マスコミや愉快犯から誹謗・中傷を浴び続けて、やよいも父である木佐原(西田敏行)の助言で名前を変える事に。
殺された兄の友人が、誹謗・中傷を浴び続けたマスコミや一般市民に対する復讐に数万人ものランナーが参加する「東京ビッグシティマラソン」をターゲットに。
右京と薫は、それを阻止すべく行動を開始する。

ストーリーの詳細を書くのは、ここまでですが、今回の題材となった事件で、鑑賞中に今から4年前にイラクで起きた、あの事件を思い出しました。
あの時も現地でボランティアに参加していた複数の日本人が現地テロリストに拉致されてしまい、その拉致された人達に対してマスコミは散々こき下ろしていました。
その人達は運良く逃げる事が出来たけど、事件が解決したらしたで何も言わなくなったマスコミの対応は、今回のそれと良く似ていた気がします。

社会的な作品で考えさせられる映画ではありましたが、ストーリー的には、ありえない展開が目立ちツッコミどころ満載ではありました。
マラソンを復讐のターゲットにしている事実を知りながら、何で薫の妻達をマラソン大会に参加させたのかとか、爆発物かもしれない不審物を簡単に中身を空けてしまう薫の対応にも疑問。

スタート前に容疑者を捕まえるべく、大勢いる参加者達の中に無理矢理入ろうとする刑事達の対応もありえない。
マラソン大会前までの右京と容疑者との駆け引きが見応えあっただけに、マラソン大会本番以降は、今までの展開は何だったのかというような演出にはちょっぴり物足りなさを感じてしまいました。

それでも、最後の場面の兄と一緒にボランティアをしていた外国人からの手紙は感慨深い物がありました。
世間的にも兄の無念が報われた形となった事で、木佐原とやよいも報われた形になりました。

TVドラマシリーズを見ていないながらも、何で「相棒」という作品が人気が高いのかがわかったような気がします。
ただタイトルの「相棒」。
自分には「相棒」というよりは「上司と使いパシリ」って関係だなと突っ込んでしまいました(爆)

相棒 season 1 DVD-BOX
相棒 season 1 DVD-BOX