米・松坂大輔 Wシリーズで勝利投手 日・ドラゴンズが圧勝でタイ
メジャーリーグのWシリーズも第3戦。
ボストンレッドソックスの2連勝で迎えた第3戦。
舞台はボストンからデンバーへ。
レッドソックスの先発は松坂大輔投手。
日本人投手がWシリーズで先発のマウンドに立つのは初の快挙。
このような大舞台に立てるのだから、改めて強運の持ち主である事を感じます。
コロラドロッキーズには松井稼頭央選手が在籍。
西武ライオンズの元チームメイト同士の対戦は、初回から巡ってきました。
その松井稼頭央選手が松坂投手の初球を捕らえてヒットで出塁。
初っ端を打たれた松坂でしたが、後続はキッチリ抑える。
3回にレッドソックスがビッグイニング。
集中打で3点を先取して、尚も満塁のチャンスで松坂投手が打席に。
DH制度のあるアメリカンリーグに在籍しているので、普段は打席に立たないが、この試合ではDH制のないナショナルリーグの主催試合なので投手でも打席に立つ場面。
ここで松坂は三遊間を抜ける2点タイムリー。
ライオンズ時代にも垣間見せていた打撃センスをWシリーズの舞台でも発揮されました(笑)
松坂投手は本職の投球でも5回まで無失点と快調な投球。
しかし、6回に一死から2連続四球としてしまった所で降板。
5回1/3の101球を投げて3安打5奪三振4四死球2失点の内容。
ちょっと早い交代のような気がしましたね。
2番手で出て来た投手が全くいい所なくKOされただけに、もっと松坂で続投させるべきだったと思います。
レッドソックスは4番手で出て来た岡島投手が3ランを打たれてしまうなど、一時は1点差にまで迫られましたが、終盤に打線が爆発して10-5で勝利。
これでレッドソックスが3連勝でWシリーズ制覇に王手をかけ、そして松坂投手はWシリーズ初登板で初勝利の快挙を飾りました。
次回の登板予定は7戦目みたいですが、おそらく7戦までもつれる事はないでしょう。
ロッキーズの松井稼頭央選手は3安打1盗塁。
松坂投手との対戦では3打数1安打で1つの三振を喫しました。
日本シリーズは2戦目。
先発はファイターズ・グリン、ドラゴンズ・中田の両先発。
ドラゴンズは初回に足を絡めた攻撃で幸先良く1点を先制し、4回にはグリン投手が3四球と大乱調。
ここで中村紀洋選手が2点タイムリーを打って、グリンをKO。
主導権を握ったドラゴンズは、その後も一発攻勢などで大量リードを奪い一方的な展開となってしまいました。
ドラゴンズの先発・中田投手は速球主体の投球でファイターズ打線を力でねじ伏せて、8回を投げてホームランによる1点のみに抑える好投。
試合もドラゴンズが8-1で圧勝し、対戦成績を1勝1敗のタイ。
1日休んで、3戦目から舞台を札幌ドームに移して戦います。
今日は外出していたので、ビデオで試合を確認していたのですが、ドラゴンズのいい場面ばかりが目立った試合でしたね。
それにしてもファイターズの先発・グリン投手は自滅の一語に尽きます。
微妙な判定にイライラし、我を失ってしまった時点で、もう勝負の行方は決まってしまったのではないでしょうか?
時々、精神面が不安定になってしまうグリンの弱点が日本シリーズという舞台で露呈されてしまった事は今後の試合に大きく響いてきそうな気がします。
それとファイターズ打線に元気がないのが気がかり。
元々、打てるチームではないけど、2試合で取った得点が全て4番・セギノール選手のホームランによるもの。
4番の前を打つ1~3番がファイターズ打線の核なのだが、この3人が2試合で打ったヒットは1番・森本選手の内野安打による1本のみ。
川上・中田の両投手が素晴らしかった事もあるが、ドラゴンズが1~3番で2試合とも得点に絡んでいるので、ファイターズの1~3番の結果が今後のカギを握ると思います。
2戦を快勝したドラゴンズとて不安材料があります。
4番・ウッズ選手が抑えられている点と、中継ぎ投手の不安定さ。
特に9回の中継ぎ陣の乱調ぶりはドラゴンズとしては余計な演出だった事でしょう。
3戦目からナゴヤドームへ舞台を移しますが、似たもの同士のチームだけにどっちが勝ってもおかしくないでしょう。
松坂大輔 MLB ポスター