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zoom RSS 映画「祈りの幕が下りる時」

<<   作成日時 : 2018/02/03 19:28   >>

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映画「祈りの幕が下りる時」を鑑賞しました。

この映画は、類い稀な推理力で難事件を解決に導く刑事を主人公にした、東野圭吾の人気ミステリー小説を映像化した「新参者」シリーズの完結編。
謎に包まれた殺人事件の捜査線上にある女性演出家が浮上したことで、主人公・加賀の母が失踪した理由や父との不和、加賀自身の過去が明かされる作品。

ストーリーは、滋賀県に住む女性が東京都葛飾区で殺され、松宮(溝端淳平)ら警視庁捜査一課の刑事たちが担当するが、捜査は難航する。
やがて捜査線上に女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)の存在が浮かび上がり、近くで発見された焼死体との関連を疑う松宮は、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が記されていることを発見する。
その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺する。
それは失踪した加賀の母に繋がっていた。

前作の「麒麟の翼」から6年(もう6年経ったのか・・・)
今回の作品は「新参者」シリーズの完結編との事で、いざ劇場鑑賞する事にしました。
今作を通じて、何で加賀が日本橋署に居続けるのかも明らかになります。

冒頭は加賀の母が息子を置いて家を出て仙台の海辺のアパートで暮らしていたところから始まる。
その加賀の母が急死して加賀が仙台まで駆けつけたのが今(2017年)から16年前(2001年)という設定。
16年前の加賀と今の加賀の風貌が全然変わってなかったですね(汗)
一方で、加賀が16年前に訪れた仙台と、松宮を連れて久しぶりに訪れた時の仙台の様子がすっかり変わってしまっていた。
改めて、あの大津波が残した爪痕を感じさせるものでした。

日本橋を訪れた人ならご存知かと思いますが、日本橋界隈には多くの橋が存在します。
その橋の名前が冒頭で被害者が殺されたアパートのカレンダーと、加賀の母が過ごしたアパートのカレンダーに各月全く同じ名前が書かれていた。
何かの目印であるのは、加賀が松宮に聞いていた時にわかりましたが、その目印が何を合図していたものかまではわからず。
その後、12の橋の名前が何を意味していたのかが分かった時には「そういう事だったのか」と思わされました。

この作品におけるメインパーソンなのが加賀と浅居博美。
加賀と浅居博美は事件以前から顔見知りだった事、そして2人の過去に接点がある事も綴られてきます。

その浅居博美は今でこそ華やかな舞台に立っているが、かつては壮絶な過去を背負っていた事が明らかになります。
博美は被害者と同じ滋賀県出身であって同じ中学校に通っていた友人であった事。
そして、バカな母親のせいで借金取りの取り立てに苦しみ、その借金苦から父親が自殺したという過去も地元の聞き取りなどで明らかになる。
実際には自殺したという点は、でっち上げだったのが後でわかるのですが・・・。

浅居博美が抱えてきた壮絶な過去には絶句させられましたね。
父子による逃避行は「砂の器」と重なり、身代わりで犠牲になろうとしたところは「白夜行」と重なったりと。
本当にかわいそうな女の子でした。

その浅居博美は松嶋菜々子を含め3人の女優が演じていた。
中学生時代の博美を演じたいた桜田ひよりの演技も印象に残ったし、20歳の博美を演じた飯豊まりえも3人の中では一番出番が少なかったけど良かったと思う。
しかし、何といっても松嶋菜々子の博美には卒倒されましたね。
中でも一番インパクトに残っているのが実の母(キムラ緑子)と久しぶりに再会するシーン。
憎悪の目で睨みつけて、関西弁で威圧するシーンは、それまでの博美に見られなかっただけに強いインパクトを残してくれました。

最終的には加賀が真相に辿り着くのですが、最初の被害者が殺される必要があったのかなと思いました。
別に揺すろうとしていたわけでもあるまいし、しかも博美はその件に関してはノータッチだったわけだし。

犯人はある程度わかっていても、複雑な人間関係と時系列、ラストに至るまでの人間模様。
善悪の判断だけでは測れない愛情の切なさや悲しさ、それら全てが2時間弱に凝縮された濃密な作品でした。
多少外れた道ではあっても親子の愛情や絆というのは、たとえ離れ離れになっても繋がっているものであるという事も感じさせる作品でした。


祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)
講談社
2016-09-15
東野 圭吾
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祈りの幕が下りる時
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象のロケット
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