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zoom RSS 映画「64−ロクヨン−後編」

<<   作成日時 : 2016/06/20 00:00   >>

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映画「64−ロクヨン−後編」を鑑賞しました。

この映画は、横山秀夫原作を基にで映画化した犯罪ドラマの後編。
昭和時代の最後の1週間にあたる昭和64年に起きた未解決誘拐事件と、新たに発生した類似の事件の謎に迫る作品。

ストーリーは、昭和最後の年、昭和64年。その年に起きた少女誘拐殺人事件は刑事部で「ロクヨン」と呼ばれ、少女の死亡、未解決のままという県警最大の汚点として14年が過ぎ、時効が近づいていた。
平成14年、主人公の三上義信(佐藤浩市)は「ロクヨン」の捜査にもあたった敏腕刑事だが警務部広報室に広報官として異動する。
そして記者クラブとの確執、キャリア上司との闘い、刑事部と警務部の対立のさなか、ロクヨンをなぞるような新たな誘拐事件が発生する。

前編から約1ヶ月。
ロクヨンと似た手口での誘拐事件が発生したところで終わって、続きが気になっていました。

冒頭で雨宮が三上の家に無言電話をかけるシーンから始まります。
自分は何で三上の家に電話をかけたのかと、いきなり謎を感じるのですが、それが後編のキーポイントになると知るのは、その後。

事件当時は天皇崩御と重なって世間で大きく取り上げられる事がなかったとされる事件。
今でも知っている人といえば当時の誘拐事件を担当した三上を含めた警察官、被害者の遺族である雨宮(永瀬正敏)、そして犯人。
もし本当に誘拐したのであれば、犯人は限定されるのだが、そうなると被害者は何で誘拐の標的にされたのかという新たな疑問が出てきます。

誘拐されたとされる娘の父親の名は目崎正人(緒形直人)。
彼には妻の2人の娘がいますが、誘拐されたのは小学生の妹ではなく高校生の姉の方。
秋川(瑛太)が会見の席で「何で妹ではなく姉が誘拐されたのか?これは狂言誘拐じゃないのか?」と警察側に問い詰める。

時効まで、あとわずかで警察も事件解決を諦めたような雰囲気。
三上は何とか時効までに犯人を見つけたいという思いがありましたが、もはや刑事ではない彼にはどうする事も出来ない状態。
しかし、三上以外にも諦めていなかった人物が雨宮と当時の事件に関わっていた幸田(吉岡秀隆)に松岡(三浦友和)。

冒頭で雨宮が三上の家に電話をかけていた理由が、三上の家に電話をかけたかったからではなく、自分の娘の命を奪った犯人を捜すため。
当時、犯人の声を聞いていたのは雨宮のみ。
電話帳を利用して市内に住む人の電話を1件ずつかけ続ける事で、犯人と似ている声を探し出す。
これは、まさに執念と言えるものでした。
それと、警察の隠蔽体質によってメモを握り潰された幸田にも同様の執念を感じましたね。

結局、今回の誘拐事件は雨宮と幸田による狂言誘拐だった。
肝心の娘も見つかるのですが、見つかった際に刑事が報告したセリフ「保護ではなく補導(万引き)」には思わず笑いそうになりました。

この狂言誘拐の真相を知った三上は、ロクヨンの犯人と対峙するのですが、その結末はあまりに残酷なもの。
それにしてもロクヨンの犯人は、次から次へとボロを出しまくっていましたね。
やはり自分の娘の命が危ないとなると、父親として平常心でなくなるという事でしょうか?

また、いくら昭和天皇崩御と重なって世間的な認知度は低いとはいえ、殺した事に関しては、あまりに杜撰な手口。
これで時効寸前まで犯人の目星すらつけられなかったのだから、警察は何をやっていたのかと嘆かわしくなります。

ベテランから若手まで豪華キャストを揃えた、この作品。
それぞれが、個性的なキャラを見せてくれて、実に見応えある中身の濃い作品でありました。

ラストシーンでは不在の三上家に電話がかかってきましたが、その相手は誰なのかが気になるラストでしたね。
行方不明の娘(芳根京子)なのだろうか?
あるいは別の人間か。
原作とは異なるラストだという事なので、機会があったら原作を読んでみようと思います。


64(ロクヨン) 下 (文春文庫)
文藝春秋
2015-02-06
横山 秀夫
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
警察は何をやっていたのかというと、ミスを隠蔽していたから事件解決に辿り着けなかったんですよ。
けれど、それを遺族が親の意地で見つけ出すというのは、親という立場にいる方ならどう見るのでしょうね。
私はまだ独身なので、その辺りは親になると分かるのでしょうかね。
にゃむばなな
URL
2016/06/20 22:37
 >にゃむばななさん
やはりミスを隠蔽したかったから、ロクに捜査もしてこなかったのでしょうかね。
親の立場といっても、今回は子供を殺された親ですから、子の親になってとしてもわかりにくいと思いますよ。
FREE TIME
2016/06/21 00:29
見応えある作品でしたね。できれば前後編をイッキ観したかったですけど。
ラストの電話は娘だと思いたいですよね。
yukarin
URL
2016/06/28 12:46
 >yukarinさん
自分は前編の余韻を暫く味わいたかったので、イッキ観よりは分けて鑑賞したい方ですね(^^)
ラストの電話は娘からだと自分も思いたいです。
FREE TIME
2016/06/28 21:26
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