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zoom RSS 映画「母と暮せば」

<<   作成日時 : 2015/12/23 17:09   >>

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映画「母と暮せば」を鑑賞しました。

この映画は、「父と暮せば」などの戯曲で有名な井上ひさしの遺志を名匠山田洋次監督が受け継ぎ、原爆で亡くなった家族が亡霊となって舞い戻る姿を描く人間ドラマ。
原爆で壊滅的な被害を受けた長崎を舞台に、この世とあの世の人間が織り成す不思議な物語を映し出す作品。

ストーリーは、1948年8月9日、長崎で助産師をしている伸子(吉永小百合)のところに、3年前に原爆で失ったはずの息子の浩二(二宮和也)がふらりと姿を見せる。
あまりの事に呆然とする母を尻目に、すでに死んでいる息子はその後もちょくちょく顔を出すようになる。

2004年に公開された「父と暮らせば」は広島を舞台にした亡霊の父と生きている娘の話。
今回は、舞台を長崎に変えた「母と暮らせば」。
終戦70年目を迎える今年は多くの戦争関連の映画やTVドラマを観てきましたが、今回は年内は最後になるであろう戦争関連の映画になりますね。

冒頭で長崎に原爆が投下されたエピソードが綴られていました。
当初は福岡の小倉が標的だったけど視界不良の為に長崎に標的が変更になった。
その長崎でも曇り空だったけど、一瞬視界が良好になったので、B29はそのまま原爆投下。
落とされるとわかっていても、あの映像を観ると「落とすな」と思いたくなってしまいます・・・。

この映画を一言で語るとすれば、「母と暮らせば」というより「息子と暮らせば」になってしまっている。
事実、この映画で死んでいるのは息子であって母は生きている。
そこが「父と暮らせば」と大きく異なる点でしょう。

しかし、戦争で息子を失った母の悲しみと痛みを吉永小百合さんは良く演じていたと思います。
自分はお腹を痛めて生んだ息子が2人も戦争で失ってしまい、夫をも戦争で失っているのだから、その後の孤独感は戦争を知らない世代の我々には想像もつかない事でしょう。
その寂しさを浩二の恋人である町子(黒木華)が家に来てくれていたので紛らす事も出来たのでしょうけどね。

また劇中内でも原爆や戦争で体の一部を失った人達も描かれていた。
生き残っても苦しみを抱える人を生む戦争は、やはり、ろくなもんじゃありません。

この映画の残念なところは役者達の演技と脚本が反比例していた事。
吉永小百合さんをはじめ二宮和也、黒木華と演技が良かったのに、肝心な脚本がイマイチとあっては何だかなぁと思いたくなってしまいます。
最後の「フランダースの犬」みたいな結末も「何コレ?」と唖然としてしまいました(汗)
出来る事なら、伸子には浩二の亡霊が消えてからも生き残って、夫や2人の息子の分まで幸せになってほしかったです。


小説 母と暮せば
集英社
山田 洋次
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
わたしも「父と暮せば」を先に観ていたので、テーマの違いに面食らってしまいました。

>この映画の残念なところは役者達の演技と脚本が反比例していた事。

もうまさにそのとおりだと思います。
役者の演技は良かったので、あの脚本、ラスト…非常に残念でした。
りお
URL
2015/12/26 13:12
 >りおさん
こんにちは。
本当に「父と暮らせば」視点になって見ると「母と暮らせば」ではなく「息子と暮らせば」になってしまいますよね。
出演者達はいい演技をしていただけに脚本がもったいなかったです。
FREE TIME
2015/12/26 17:35
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